山地の林の中に生えるモクレン科の落葉高木。高さは20メートルに及ぶという。葉は大きく、
裏は白っぽい。この大きな葉が広がった上にクリームがかった白い大きな花を咲かす。
葉は古代、器に使ったようで、岐阜県高山市の名産・朴葉味噌は、乾燥させたホオノキの葉の上で、味噌にネギ、きのこなどを混ぜ、
焼いて食べる。素朴な味で、酒の肴に格好です。
岐阜県の飛騨・東濃地方では、青い葉を使って朴葉寿司を作ります。すし飯に山菜を混ぜたり、マス、サバなどの
切り身を挟んで、朴の葉で包んだもの。朴葉の香りがすがすがしい。
「飛騨の朴の木平にはホオノキが多いようです」「ほおー、そうですか」「知りません」。こういうの
を親父ギャグというそうです。
花にも香気があるそうだが、高いところに咲いていて近寄れないので分からない。写真は愛知県瀬戸
市の国道248号線沿いの山林に咲いているのを2002年5月14日に写した。望遠で写したので、
ピントが甘い。
■タイサンボク