シソ科の低木。地面にへばりつくように広がっているので、草のように見えるが、触ってみると、
木であることが分かる。紫紅色の小さな唇形の花を放射状に濃密に付ける。
山地に生えるが、伊吹山に多く、麝香(じゃこう)のような香りがするところから、その名が付いたという。
「イブキ」の名が付く植物のなかでは、最も有名。図鑑によると、花の色は高い山ほど、色が濃く鮮やかになる。
写真は、2003年6月25日に岐阜市の岐阜薬科大薬草園で写す。薬草園は、低地にあるため、
花の色は薄い。同年7月16日に再度訪れた時は、花は終わっていた。においをかいで見た。線香のような
香りがした。
(2003年7月10日作成、7月16日改)