あぜなどに生える多年草。十字花を持っているのでナズナの仲間、つまりアブラナ科と分かる。
花は黄色で小さく、直径は5ミリにもならない。葉は、濃緑色で不ぞろいのきょ歯がある。
果実は楊枝のように細長く、弓状に曲がる。
からし菜に似ているが食べられない、つまり役に立たないのでイヌガラシと名づけられたという。
植物名では役に立たない種類に接頭辞として“イヌ”をつける。
“イヌ”は、広辞苑によれば、ある語に冠して似て非なるもの、劣るものの意を表す語。
また、卑しめ軽んじて無駄なもの、くだらないものの意を表す語。
2002年11月19日に名古屋市守山区志段味の東谷山フルーツパーク内で写す。園路沿いの果樹畑の端に
咲いていた。(2002年11月26日作成)