演題 密蔵院住職もいろいろ「霊胤僧正と円龍僧正」
日時 1月24日(土曜)午後2時〜午後3時30分
場所 春日井市中央公民館
講師 新家 猷佑
参加 会員無料、一般200円(資料代)
[講師の談話] 密蔵院語り部の会に入会して5年になりますが、春日井市にある密蔵院は、
嘉暦3年(1328)に慈妙上人が創建した由緒ある天台宗の寺院です。現住職の円心師は
59世。密蔵院住職は江戸時代、名古屋東照宮の別当職を兼任、尾張寺社勢力のトップに
君臨していました。この中で、人間らしい個性を発揮した二人の住職を、語り部として取り
上げたいと思います。一人は元禄時代の霊胤僧正、もう一人は幕末の円龍僧正です。霊胤
僧正は、権勢を誇りながら1200両の借金を作って逐電します。また、円龍僧正は多才で
住職の傍ら文芸、芸術に幅広く活躍しましたが、明治に入ると廃仏毀釈で、世をすねて還俗
してしまいます。二人は平家物語が言うように、盛者必衰の理を顕しています。