愛知県春日井市の東部丘陵の道路を歩いていて見つけた。穂状にいくつも付いた黒紫色の花の先端が
黄色という毒々しさ。第一印象は「気持ちの悪い花だなー」。2002年5月25日のことである。
最初、やめようと思ったが、思い直して、写真を撮る。あまり気が進まなかったためか、2枚写したが、
いずれも後ピン(ピントが後ろにずれる)になった。写真は、その1枚である。
葉が楕円形で対生していることから、マメ科と判断。家に帰って早速、図鑑を調べた。ざっと見ても
分からない。ようやく保育社の野草図鑑で見つけた。
思った通り外来種であった。北アメリカ原産のイタチハギ。クロバナエンジュともいわれ、小低木で、砂防用に
植えられたのが野生化した、とあった。
観察不足ではっきりしないが、後方の円錐形の花が最盛期、手前の花は終わりに近いようで、花の色は
黒紫から赤紫に変わるようだ