春の花木・草花

美濃加茂・加茂野のモクレン

 ただモクレンといった場合は、白ではなく暗赤紫色の花を咲かすモクレンを指すようだ。図鑑の多くは、 白い花を咲かすのをハクモクレン、暗赤紫色の花を咲かすのをモクレン、別名シモクレンとしている。

 モクレンもハクモクレンも中国原産。主に公園や庭に植えられるのも同じで、よく似ている。違うのは 花の色のほか、モクレンは落葉低木で株立状になるのに対し、ハクモクレンは落葉高木である点である。

 写真のモクレンは、2003年4月7日、岐阜県美濃加茂市加茂野の国道248号線を走っていて、花に覆われた 大木を見つけた。同県関市に向かって右手見える。根尾谷淡墨ザクラを見に行く途中だったので、帰りにお邪魔して 写した。近づくと、残念ながら盛りは過ぎていた。

 民家の庭に植えられており、樹高は7、8メートル。かなりの樹齢と思ったが、家の人に聞くと、結婚記念に 植えたので、26、7年しか経っていないという。枝が隣の庭に侵入したので、少し切ったようだが、剪定はして いないとのことで、本来の樹形に近いといえよう。 (2003年4月12日作成) 


©2002−2003 Yuusuke Niinomi

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