夏の花木・草花

クリ

 野山に生えるブナ科の落葉高木。果樹として栽培される。雌雄同株で、雄花と雌花がある。 花は、猫の尻尾のような白っぽい長い花穂が幾筋も葉の付け根から垂れ下がる。 花穂の根元に3個ほど集まって、とげがあるのが雌花。花穂は引っ張ると簡単に取れる。

 食用として、古くから栽培されている。岐阜県の東濃・中濃地方には栽培農家が多く、クリ金とんは名物になっている。写真のも 栽培されているクリで、2002年6月6日に名古屋市守山区の東谷山フルーツパークのクリ園で写した。

 独特のにおいがある。本田正次博士は著書「花ものがたり」の中で「たとえようもない甘い香も出していて、 ついうっとりする」と表現しているが、「いやな臭い」「くさい」という人もいる。ドクダミ同様、記憶に残る においなので、かいでみるとよい。  


©2002 Yuusuke Niinomi

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