春の花木・草花

クサノオウ

 ケシ科の越年草。クサノオウは「草の王」の意味ではない。葉や茎を切ると黄色の汁が出るといい、 「草の黄」の意味で名付けられたようだ。「湿疹(くさ)の王」との説もある。花も黄色で、径2センチほど。 花弁は4枚。めしべは実ができつつあるのか、緑色をしていた。葉は羽状に深く裂ける。

 アルカロイドを含み、毒草だが、乾燥させて鎮痛、解熱剤として使う。黄色の汁は虫刺され、いぼ、腫れ物に 効くといわれ、古くは民間薬として使われた、という。写真は2004年5月12日、岐阜市の岐阜薬科大薬草園で 写す。繁殖力は強く、周辺に広がっていた。(2004年5月12日作成) 


©2002−2004 Yuusuke Niinomi

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