マメ科の多年草。繁殖力が強く、林縁や河川敷で、毛羽立ったつるを伸ばして広がっていく。
秋の七草の一つだが、8月に花を開く。暦の上の立秋は過ぎてから花を付けるので、秋の七草でも
いいわけだろう。
花の色は紅紫色で、上向きに集まって咲く。甘い香がある。クズの葉は大きく、
花は葉の下に咲くので、上からばかり見ていると見過ごす。写真は
2002年8月14日、岐阜県多治見市の土岐川河川敷で写す。
クズの名前の由来は、大和(奈良県)の国栖(くず)という地名からから出た、と大槻文彦、牧野富太郎、
中村浩の各博士の意見は一致している。国栖の人が葛を売りにきたので、クズといわれるようになったという。
■花の拡大 ■白っぽい花(2002年8月23日作成)