リンドウ科の多年草。ミツガシワ科として独立させる考えもある。池や沼の岸に近い所に生える。
径1センチちょっとの白い5弁の花を穂状に咲かす。つぼみは先のほうがピンク色をしている。花弁の内側に
ちぢれた毛が、いっぱい生えているので、すぐ分かる。
めしべが長くおしべが短い花をつける株と、めしべが短くおしべが長い花を付ける株の2種類ある。めしべが
突き出した株の花が実を結ぶ。まとまって3枚の樫に似た葉をつけるので、その名があるという。高地に多いが、
低いところにも見られる。
図鑑によると、ミツガシワは氷河時代の生き残り。日本でも東北以北では普通に見られるが、近畿以西では
まれにしかなく、九州南部では化石で見つかる。これは、氷河時代に南下してきたのが生き残っているため、という。
写真は、2003年4月22日、愛知県春日井市少年自然の家の野草園の沼地で
写す。(2003年5月4日作成)■花の拡大