春の花木・草花

モチツツジ

 丘陵地や低い山の林縁に自生する半常緑の低木。ピンクの花を咲かす。 葉は幅が広く大きい。ガクを手で触ると、粘りつくような、もっちりした感じがする。これが名前の由来のようである。

 写真のモチツツジは愛知県春日井市の「みろくの森」で、2002年5月11日に写した。葉も花も虫に食われた 個体が目立った。一部の個体は、秋から冬にかけても数輪花を付ける。2003年は11月2日、一つだけ花をつけた木を見た。

 ツツジの上側の花弁中央には、濃い赤紫色の粒々の斑点がたくさん付いている。牧野富太郎の著書によると、 「この下に蜜あり」という立て札で、花が横を向いているのも虫を誘うため。昆虫は、この立て札をめがけて 飛んでくる。そのとき、おしべのやくが昆虫の体にこすりついて、やくの孔の中から 花粉がこぼれ出る、と説明している。(2003年11月2日改)


©2002−2004 Yuusuke Niinomi

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