アオイ科の落葉低木。小アジアの原産で、「倭名抄」に出てくることから、平安時代までには渡来していた。
庭に花木として植えられるほか、生垣に利用される。
朝に開いて夕べにしぼむ一日花。牧野富太郎博士は著書で、「朝開暮落花」の漢名がある、
と書いている。花は紅紫色、白色、中心が紅色の白花などの一重が普通だが、それらの八重咲きがある。
最初は薬用として渡来したようで、白花のつぼみを乾燥したものを“木槿花”といい、胃腸カタル、腸出血などの治療に使うという。
写真は2002年7月10日、名古屋市守山区志段味の東谷山フルーツパークで写す。(2002年8月14日作成)