丘陵地や山地に自生するといわれる。しかし、「日本の野草」(山と渓谷社)によると、人里近くに生える
多年草で、野生状態のものも真の自生かどうかはっきりせず、古くに中国からもたらされた可能性がある、という。
1990年発行の「なごや野の花」(安原修次著)によると、名古屋で1ヵ所だけ確認した自生のオニユリが
掘り取られた、とある。同書には、オニユリの花は掲載されておらず、現在では都市近郊の自生(野生状態)
は、まずない思われる。
大きなのは、茎丈が2メートルにもなるという。茎の先端部分に、径10センチほどの花を、下向きにたくさん付ける。
花被片はだいだい色で、内側に黒紫色の斑文がある。6枚に分かれ、大きく反りかえる。葉の付け根に黒紫色の
むかごが付くのが特徴。少し小さいコオニユリは、むかごが付かない。
庭のオニユリが2002年7月11日に開花したので、12日に写した。繁殖力の弱さは感じられないので、
野生が減ったのは、心無い人たちに根こそぎ掘り取られたためであろう。おしべ、めしべがむき出しになって
いるため、衣服に花粉が付きやすい。花粉をつけると、取れないので注意が必要だ。10株ほどに増えた庭の
オニユリは7月26日で、すべての開花を終えた。
2009年は7月6日に入院したが、その数日後に開花を始め、23日にすべての花が花期を終えた。
2010年は7月11日に一輪咲いた。3日後に最盛期を向かえ、29日に、全ての花が花期を終えた。
2011年は7月13日に一輪咲いた。今年は梅雨明けが早かったが、あまり天候には左右され
ない花のようだ。翌日、5輪が咲き、4日ほどで最盛期となる。台風6号の接近で、18日夜から
雨と風が吹き、痛めつけられる。27日に全ての開花が終わる。31日に全ての花が花期を終える。
2012年は咲き始めを記すのを忘れたが、ほぼ例年通りで、14日ごろには開花したと記憶している。
7月28日に全ての開花が終わる。31日に全ての花が花期を終える。