ラン科ミズトンボ属の多年草。日当たりのいい酸性土壌の湿原に生える。その名の通り、真っ白な花は、
シラサギが飛んでいるように見える。自然の造形のすばらしさを感じる。だれが見ても間違えない、すぐ
分かる花である。
1991年刊行の「夏の野草」(山と渓谷社)を見ても、野生状態を見るのは至難のわざ、とあるように、
開発とマニアの採取で、野生は簡単には見られないようだ。私も園芸種は見たことがあるが、野生は今年に
なって、愛知県春日井市の東部丘陵地で初めて見た。
写真は春日井市の東部丘陵地で写した。8月8日に現地に行ったが、目が悪いせいか、盛りを過ぎたのを
写してしまい、10日に再度挑戦した。時期が遅かったせいかもしれないが、まばらにしか咲いていなかった。
(2002年8月11日公開)