夏の花木・草花

ムラサキシキブ

 クマツヅラ科の落葉低木。平地や丘陵地に生える。朝鮮半島、中国の山野にもある、という。 庭木としても植えられる。 学名はカルリカルパ・ヤポニカなので、古く日本に伝わったか、大陸と陸続きのころからあったのであろう。

 花は薄紫色で小さく、釣鐘様の先端が大きく四つに分かれる。先の黄色いおしべ4本が突出している。 ヤブムラサキによく似ているが、ヤブムラサキが下向きに咲くのに対し、上向きに咲く。 写真は、2002年6月8日に愛知県春日井市東部の丘陵地「みろくの森」で写す。

 語源について、冨成忠夫・林弥栄著「原色花木」によると、和名は紫色の果実 を紫式部の名を借りて美化したもの、とある。また、図説草本名彙辞典(柏書房)には 「紫敷実の転とか」とある。    
©2002−2003 Yuusuke Niinomi

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