夏の花木・草花

スズカケソウ

 ゴマノハグサ科の多年草。互い違いに付く葉のわきに球形に筒状の花をたくさん付ける。 花冠は濃い紫色で、長さは7ミリほど。環境省のレッドデータブックで絶滅危惧TA類(近い将来、 絶滅の危険性が高い)に指定されている。「草木名彙辞典」によると、江戸時代には園芸植物として 栽培していた。

 写真は、2003年7月16日に岐阜市の岐阜薬科大薬草園で写す。同年7月15日付け岐阜新聞によると、 岐阜県垂井町の天然記念物に指定されているが、竹やぶにあった自生地が、宅地化でなくなったようだ。 現在は個人の庭園に生えており、タルイピアセンターで栽培している。

 徳島県貞光町にも自生地があるというが、本当に自生地かどうかは不明。同町の端山小学校で栽培していた が、2003年3月に休校となり、皆瀬小に引き継がれたという。インターネットで検索すると、結構掲載 されている。自生はないが、園芸種としては残っているようだ。
(2003年7月18日作成)


©2002−2003 Yuusuke Niinomi

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