春の花木・草花

タンポポ

 キク科の多年草。花は弁状花で構成され、日が当たると開き、日がかげると閉じる。春を代表する花の一つ。 昔は、花を髪に飾ったり、花輪にしたり、綿帽子のような種子を吹いて飛ばすなど子供の遊び相手だったが、 今はタンポポで遊ぶ子をあまり見ない。

 通常、花の色は黄色だが、白いのがある。白いのをシロバナタンポポというが、中央部は黄色がかっている。九州、四国は シロバナタンポポが普通。 九州出身の植物学者・故本田正次氏は、東京へ出てきて、タンポポは白いものとばかり思っていて、 黄色いのでびっくりした、と著書で書いている。私はシロバナタンポポを10年ほど前に一度見ただけ。

 タンポポは大きく分けると、日本に以前からある在来種と外国からの帰化種。在来種は、タラクサクム・ホンドエンシス (本土の)の学名を持つエゾタンポポをはじめ、カントウタンポポ、トウカイタンポポ、カンサイタンポポ、 シロバナタンポポがある。外来種は、セイヨウタンポポとアカミタンポポの2種類が知られている。

 外来種は総包外片が下向きに反り返るのが特徴。アカミタンポポは、実が赤いところからその名がある。 外来種は、条件さえよければ時期を選ばずに咲く。道路端など荒地では外来種が目立つ。 写真は2003年3月10日、愛知県春日井市の内津川左岸堤防南斜面で写す。カンサイタンポポか トウカイタンポポであろう。 (2003年3月10日作成) 


©2002−2003 Yuusuke Niinomi

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