ラン科の多年草。日当たりのよい湿原に生える。花の色が絶滅に瀕している野鳥・トキの色に似ているので、
その名が付いたという。トキの学名はニッポニア・ニッポン。トキソウの学名はポゴニア・ヤポニカ。
どちらも日本の名が前面に出ています。
茎は直立して、2、30センチになる。花は径が2センチ程度で、頭頂部に一個付く。
三つのガク片は外側へそる。中でも上の一つのそりが大きい。写真は、愛知県春日井市の東部丘陵地で
2002年6月8日に写す。
春日井市少年自然の家主催の自然観察会で、立ち入り禁止の縄のすぐ内側で手の届くところに
咲いていたので写した。1週間後の6月16日に同自然の家主催の湿地観察会で訪れると、根こそぎ
なくなっていた。続く散策道沿いで6月8日には咲いていたササユリも根こそぎなくなっていた。
盗掘しても育たないと思うのだが、盗掘は後を絶たない。