キキョウ科の多年草。日当たりのいい草地や道端に生える。花が釣り鐘のような形をしており、
白い根が朝鮮ニンジンに似ていることから名づけられた、という。ツリガネソウとも呼ばれる。大きなものは
高さが1メートルにもなる。
花は青紫色で、輪のように何段も重なって付く。花冠は長さ13〜20ミリ。開口部は浅く五つに裂け、
めしべは花冠の外に突き出る。食用になる。若葉は、ゆでて和え物、おひたしなど、生でてんぷらにもなる。
根は細かく刻んで、きんぴらなど炒め物にしたり、味噌漬けなどにする。
写真は2002年9月4日、岐阜県荘川村野々俣の道端の草地で写す。茎丈は60センチほどだった。
15年ほど前、岐阜県多治見市太平町の大原川の土手で、ツリガネニンジンが咲いているのを見た。
ことし8月下旬に訪れたら、河川改修で土手はコンクリートで固められ、公園になっていた。
(2002年9月4日作成)