夏の花木・草花

ウバユリ

 ユリ科の多年草。林の中に生える。花は緑白色で、長さは15〜20センチ。内側に淡褐色の斑点がある。 私の印象としては、ユリの花の中では最も冴えない。

 開花期に葉(歯)がないところから名づけられたという説がある。この説は変だ。2002年8月2日、 愛知県足助町の香嵐渓のいたるところで咲いているのを見たが、ほとんどに葉が付いていた。それに、 ウバユリのウバは、乳母とも姥ともとれる。

 だが、私はウバユリのウバは、やはり姥と思う。その冴えない花からウバユリと名づけたのではないだろうか。 それと、葉が変わっている。まるでテンナンショウの仲間のようだ。ユリ科の異端児である。写真は同日、 香嵐渓で写す。(2002年8月2日公開)


©2002 Yuusuke Niinomi

花木・草花コーナー
夏の花木・草花