春の花木・草花

根尾谷淡墨ザクラ

 岐阜県根尾村の淡墨桜が見ごろ、との情報を新聞・テレビで得て、2003年4月7日に現地を訪れた。 柵があって、直近まで行けないので、はっきりとは分からないが、8、9部咲きで、ほぼ満開と言ってよさそう。 不思議なことに、背後(山側)に回ると、花がまばらにしか見えず、冴えない。

 村発行のパンフレットによると、所在地は板所字上段995。和名はエドヒガン。樹齢は1500年余。 平成3年の測定で、樹高16.3メートル、目通りの幹回り9.91メートル。枝張りは東西26.9メートル、 南北20.2メートル。大正11年10月12日に内務省により天然記念物に指定された。

 継体天皇(26代)お手植えの伝承があり、樹齢は、そこから逆算されたと思われる。昭和23年ごろ、 枯死寸前になったが、翌24年春、238本の根継ぎが行われるなど多くの人の努力で、樹勢を回復した、という。 その後も、幾度も保護・延命措置がとられ、樹勢を維持している。

 現地に到着したのは午前11時。月曜だったにもかかわらず、駐車場入り口で渋滞。広い駐車場も満杯に近い状態。 周辺に人があふれていた。土産物屋が並び、呼び込みの声があちこちから掛かる。みやげ物の値段は、京都や東京の ように馬鹿高くない。当たり前か。 

 継体天皇お手植えといわれる淡墨ザクラの2代目が、少し山手側に植えられている。これもなかなか立派な木で、 根元から幹が2本に別れX字型に伸びている。 (2003年4月10日作成)■姉妹桜「おなみ桜」

 2004年は、4月6日付け新聞によると、5日で5分咲き。2、3日うちに満開になりそうとあった。 2003年と、ほとんど変わらない。この桜は、毎年決まった時期に咲、気温にあまり左右されないようだ。 (2004年4月27日追記) 


©2002−2004 Yuusuke Niinomi

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