ブドウ科のつる性多年草。藪も枯らしてしまうほど繁殖力が強いので、その名がついたといわれる。
一名、ビンボウカズラともいう。私には、それほどはびこるとは思えなかったが、女房は、そこら
じゅうにあるといい、庭にも生えたのを引っこ抜いて持ってきた。
花は径5、6ミリと小さく、命もはかない。「夏の野草」(山と渓谷社)によると、午後には花弁も
おしべも散ってしまい、オレンジ色の花盤だけが残る。花盤には蜜がたまるので、昆虫がやってくる。
私は、花を写すのに3日間を要した。最初は午後に見つけたので、花盤だけ。次に昼ごろ見に行ったら、
花びらは薄い緑色で4枚だが、1枚しか残っていなかった。2日目は朝10時前に行ったら花がなかった。
3日目は11時過ぎに行くと、開いていたが、カメラの電池切れで写せず。出直したら、最初に写そうと
思った花は、花びらが垂れ下がっていた。この間、20分ほどしか経っていない。
写真は2002年7月7日、愛知県春日井市の内津川堤防土手下で写す。同川堤防土手には、ところどころに、
まとまって繁茂している。■開いた花の拡大