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オオバヤシャブシ

 山地に生えるカバノキ科の落葉小高木。葉は互い違いにつき、先の尖った卵形で、縁にぎざぎざがある。 表面は濃緑色で光沢があり、裏は淡緑色。基部の左右がやや不ぞろいになっているのが特徴。長さは6〜12センチ、幅3〜6センチ。 側脈は12〜16対。葉柄は1〜2センチ。花穂は普通1個ずつ付く。

 同じような種類に落葉高木のヤシャブシ、落葉小高木のヒメヤシャブシがある。ヤシャブシは葉柄が1センチ 内外。側脈は13〜17対。果穂は立ち上がった柄の上に1〜3個付く。ヒメヤシャブシは葉柄が3〜8ミリ。 側脈は20〜26対。果穂は3〜6個集まり、垂れ下がる。

 写真は、2002年3月18日に愛知県春日井市東部の丘陵地、廻間町の林縁で写す。冬に 花芽を付ける。上記のようにヤシャブシにも色々あり、 オオバヤシャブシであるとの確信を持つのに時間がかかった。(2003年12月9日作成)

 三種の識別法は、ヒメヤシャブシは、葉の側脈の多さで 分かる。オオバヤシャブシとヤシャブシは、側脈のほか、葉の基部が不ぞろいなのがオオバヤシャブシと考えれ ばよい。写真の個体の葉の側脈は12対だった。(2004年3月26日追加)
©2002−2003 Yuusuke Niinomi

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