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Artist | ||||||||||||||||
ARSENIO RODRIGUEZ Y SU CONJUNTO |
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Title | ||||||||||||||||
COMO SE GOZA EN EL BARRIO |
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Review |
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トゥンバオからリリースされたアルセニオのアルバム4作中、もっとも謎の多いCD。全曲アルセニオのオリジナル作品を収めた本盤には、以前にSPなりLPでリリースされなかった未発表音源もいくつか含まれているらしい。まったくの当てずっぽうだが、唯一未CD化といわれる "CUMBANCHANDO CON ARSENIO (FIESTA EN HARLEM)" からの音源も含まれているかもしれない。全曲アルセニオのオリジナル作品を収めた53年ニューヨーク録音だが、アルセニオのほかに、レネー・スクール(アルセニオのいとこで、アルセニオのNY移住後も同行)とカンディード・アントマッテイがヴォーカルで参加とあるほかにはいっさいデータなし。また、米国移住後はもっぱらアンプリファイド・トレスを使用していたアルセニオが一部の曲でアコースティック(セミ・アコ?)を弾いている。 いかにもアルセニオらしいソン・モントゥーノやグァグァンコーがあるかと思えば、バリトン・サックスを入れてジャズっぽい感覚をとり入れたつもりが湿気を帯びて昭和30年代の日本のムード歌謡っぽくなってしまった珍曲(というか、マレーシアのラムリーに通じるテイスト)、グレン・ミラーの「イン・ザ・ムード」とソンが交錯するその名も 'SWING Y SON'(!)、怒濤のパーカッションをフィーチャーした民俗色の濃いルンバ・グァグァンコー、「これってチャポティーンとクニー?」って感じのノーテンキさにあふれた曲など、玉石混淆の内容だ。 そのほか、'ARPREGIO POR ARSENIO' は、アンプリファイド・トレスをフィーチャーしたアルセニオ初のインストゥルメンタル・ナンバー。また、これはわたしだけかもしれないが、'OYE MI CANTAR' のメランコリックなムードは、どこかセネガルのオルケストラ・バオバブに通じるところがある。しかし、なんといってもベストは、アルセニオのアコースティック・トレス・ソロが十分に堪能できる 'PA QUE GOCEN' だと思う。とりとめもない内容といってしまえばそれまでかもしれないが、新天地で意欲的に新しい試みに取り組んでいるさまは頼もしいかぎりだ。 |
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(9.13.01) |
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