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Artist | ||||||||||||||||
ARSENIO RODRIGUEZ Y SU CONJUNTO |
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Title | ||||||||||||||||
MONTUNEANDO CON ARSENIO RODRIGUEZ Y SU CONJUNTO |
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Review |
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キューバ音楽の濃厚なテイストを堪能したいのなら、1946年から51年のアルセニオの音源を迷わずゲットすべし。これらにピンと来なかったひとは、キューバ音楽とは縁がなかったとあきらめたほうがいい、と断言しておく。 ところで、アルセニオは、のちにマンボ、サルサへと発展していくキューバ音楽の革新者であった。 ひとつは、ギター、トレス、ベース、ボンゴ、マラカス、クラベスからなるセステート、またはこれにトランペットを加えたセプテートが標準的であったソンのスタイルに、コンガ(トゥンバドーラ)、ピアノ、セカンド・トランペット(のちにサード・トランペット)を加えたコンフント・スタイルを編み出したこと。このことによって音に厚みが加わりドライブ感が生まれた。 ふたつめは、アフリカの伝統音楽の要素であるコール・アンド・レスポンスを大胆に導入したソン・モントゥーノという音楽スタイルをはじめたこと。前半部分はギアと呼ばれるメロディアスなまとまった歌があって、後半のモントゥーノにはいると、リズムのアクセントがつよまり、ヴォーカルとトレスやトランペットなどの楽器との短いやりとりを繰り返しながら高揚感を煽っていくという仕組み。 ソン・モントゥーノとともに、アルセニオを語る上で欠かせない音楽スタイルはグァグァンコー(ワワンコーともいう)だ。もともとはヴォーカルとパーカッションによるアフリカ起源の伝統的な音楽であったが、アルセニオはこれをコンフント・スタイルに適用して、ファンキーなダンス・ミュージックに仕立てた。 46年の7曲を筆頭に48年5曲、50年4曲、47年と49年が各1曲の計18曲からなる本盤には、そんなアルセニオのもっともディープな要素が凝縮されている。下腹部をえぐるようにビンビンと共振するアルセニオのトレス、チャポティーンをはじめとする驚天動地の3管編成のトランペット、ダンディズムの香りただようリリー・マルティネスのリリカルでツボを得たピアノ、チョコラーテのコンガとパパ・キラのボンゴという最強コンビによる野性味むきだしリズム隊、そして、いとこのレネー・スクールほかによる男っぽくセクシーなヴォーカル陣。ひとくせもふたくせもある猛者たちが繰り出すこのグルーヴ感はどうだ! 捨て曲なしの名曲名演の目白押し。大、大スイセン盤! |
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(9.5.01) |
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