Sound Tracks > Spaghetti Western | ||||||||||||||||
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Artist | ||||||||||||||||
BRUNO NICOLAI |
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Title | ||||||||||||||||
100,000 DOLLARI PER RINGO |
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Review |
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従来のEDIPAN盤の倍近い全30曲を収録したリマスター完全盤。音質は格段に向上している。ボビー・ソロが歌う主題歌は、カントーリ・モデルニのコーラス、エレキ・ギター、ハーモニカ、アコースティック・ギターによるリズムで、典型的なマカロニ・メロディ。 そのほかはマカロニ音楽にはめずらしく、フル・オーケストラによるゼイタクでダイナミックなスコア。ニコライ渾身のスコアという感じ。したがって、ありがちのB級感覚は微塵も感じられない。 だが、わたしがマカロニ音楽に求めるのは、こんなゴージャスでコンサバティブなサウンドではない!下世話なまでのナマナマしさ、イカガわしさ、そしてユーモア。この手の仰々しい音楽を聴いていると、自分の正義をかたくなに信じ込んで、相手にたいして力ずくでそれを押しつけようとしているアメリカの姿と重なってしまう。そう、しょせんはマガイものとしてみずからを相対化して、開き直ってみせるシニカルな態度こそがマカロニの本領だったはずではないか。 なお、ボーナス・トラックとして、ボビー・ソロのイタリア語によるシングル・バージョン(わたしらには英語よりこちらのほうがおなじみ)、ドン・パウエルのイタリア語による別バージョン、さらにカラオケ・バージョンが入っている。 |
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(3.15.03) |
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