World > Latin America > Caribe > Dominica Rep. | ||||||||||||||||
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Artist | ||||||||||||||||
WILFRIDO VARGAS |
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ITINERARIO |
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Review |
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冒頭の「うまくいけ、うまくいけ」と聞こえるコーラスもむなしく、イマイチうまくいっていないアルバム。 この表題曲に象徴されるように、演劇的要素がつよかった80年代半ばごろのKAREN後期の「行け行けドンドン」サウンドの再現を試みたアルバムとみた。「メレンゲはどこへ行った?」って印象があった前作にくらべれば、ちゃんとメレンゲしてるぶん、それなりに楽しめるがいまひとつ熱くなれない。 90年代に入って枚数を重ねるごとにスケールが小さくなっていることを見事にいい当てているのが'EL BAILE DEL PERRITO'。"SIEMPRE ..."の'LEON SALVAJE'ではライオンの声が入っていたが、ここでは「キャンキャン」吠えるイヌ。肝心の音楽はって?そんなことどうでもよろしい。 キューバ音楽?にチャレンジした'MI MEJOR MOMENTO'も途中チャチャチャに転調するなど試みとしてはおもしろいが消化不良の感がある。 'LA PASSOLA'は、新生ラス・チカス・デル・カン(みんなブス)のキュートなヴォーカルをフィーチャー。アコースティック・ギターの伴奏でしっとりとはじまり、突如ハイスピードのメレンゲに早変わりする。ラス・チカスの巻き舌が最高。本盤のなかではいちばん好き。しかし、親分がラス・チカスを起用したというより、ラス・チカスの力を借りたようにどうしても聞こえてしまうのはなぜ? アルバムのラストを飾るは、プエルト・リコの大作曲家ペドロ・フローレスのボレーロをメドレーで綴った'SUITE DE AMORE #1'。ウィルフリードとフローレスの結びつきは意外だったが、「恋の執念」などの名曲はいまもむかしもラティーノたちの心の歌なんだなあ。だが、このメドレーにかぎって、前作でウィルフリードの経歴にミソをつけたレイニ・グェレーロのアレンジなのは残念。だから演奏内容についてはコメントを控えることにする。 |
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(8.25.02) |
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