ひぐらし亭


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「私の失敗談」

(平成21年3月12日 投稿者 S・Aさん)

 “こんにちは” Sです。
 私は弱視で視野が狭いです。その上、慌て者ときてます。
 その為、とんでもない失敗も多々あります。ほとんどの事は笑い話になって過ぎて行きますが、そうでもない事もあります。
 近くのショッピングセンターへ行った時の事です。
 店内を歩いていると、鞄売り場とはまったく違う場所のワゴンに、手提げ鞄が掛かっていたのです。
 私にはそう見えたのです。色も形も私の好きそうな物だったので、その手提げカバンを両手で持ち上げたのです。
 ところが!それは売り物ではなく、女性が腕に掛けてワゴンの中の物を見ていたのです。
 私はビックリ!!私だけじゃなくてその女性もきっとビックリされた事でしょう。
 「すみません!目が悪くて売り物と間違えました。」と、言い訳とも取れるような事を言って、慌てて頭を下げました。
 一緒に歩いていた夫も
 「何をしているんだ!」と、呆れた様子。
 冷や汗は出るは、心臓はどきどきで後味の悪い出来事でした。
 それからなんです。その店に行くと「置き引きに注意」の店内放送がやたらと気に掛かるようになったのです。(苦笑)
 その事を友達に話すと
 「あんたみたいな愚図が、置き引きしてどうやって逃げるの。」なーんて、
 とってもやさしい言葉で慰めてくれました。 (終り)


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「初夢 夢の小説家」

(平成21年1月11日 投稿者 J・Kさん)

 うーん 上手く書いてるなぁ!それで どうなるのかなぁ。
 だけど、1マス空けてないよ、間違ってるよ。
 誰が書いたのかしら……?

 解説
 この夢は、昨年1年間に経験した3つが重なったようです。
 点字本を読んでいるのは、慢性蕁麻疹(じんましん)で 悩まされていて、掻いてはいけないので、さすっているうちに点字と錯覚。
 錯覚したのは、毎日点字を読んでるからで、小説を読んでいたのは、「自分史の書き方」の講座を受講したからですが、まだ小説を書いた経験が無いので、行動は覚えているが文の内容は全く記憶に無い。
 そんな不思議な初夢でした。  (終り)


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投稿文を読んで

(平成20年11月24日 投稿者 S・Aさん)

 M・Iさん、J・Kさん、同じ障害者として、お二人の前向きな姿勢に感銘しました。他の障害者を勇気づけ、又、励ましにもなります。頑張ってください。
 還暦を過ぎても、まだ自分で何がしたいのか模索している私です。もう一度、自分には何ができるのか、何がしたいのか、真剣に考えてみたいと思いました。

 最近読んだ点訳本「サラの花帽子」にこんな文章がありました。

 バクダの町で、戦争の爆撃によって家族と両腕を無くした少年に、占い師のおじ いさんが話しかける文章です。
 「おまえは、体は不自由になってしまったかも知れないけど、不自由な事への挑戦者、チャレンジパーソンなんだよ。」
 「そして、体は不自由でも、考える力も心も不自由ではない。自由なんだ。もうできないと思う気持ちが、考え方と心を勝手に不自由にしているだけのことなんだ。」と……。

 ご存知かもしれませんが、チャレンジパーソンとは障害を持っている方(かた)を差す欧米での表現で、「自らを向上させるために、挑戦することを使命とされた人間」という意味合いがあるそうです。 (終り)


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魔法の指先

(平成20年11月15日 投稿者 M・Iさん)

 そっと!まちの白魚のような指が、その人の指に触れる。どきっ!続けて、ピアノを弾くように、ポンぽんポンと指を動かす。
 ぎゃー!まるで、心が通じ合う瞬間・・・。声には出さない言葉が、指で伝わる。まるで魔法だよ。
 っていうことで!『指先でつむぐ愛』まち劇場。うふ!
 視覚と聴覚を失った福島智さんの夫婦愛・人間愛のドラマをちょっといただきー!このドラマで、私もやってみようと思った!指点字。初体験・・・初めて実践してみました。
 地道に、キーボードで6点打ちの練習を、点字編集システム4を利用して。ひそかに、ささやかにつずけていた。というとかっこいいけど!一石二鳥じゃないか?PCのキーボードで点字を打つ練習をするくらいなら、指点字も出来ちゃうんじゃないかという私ならではの、お気楽な考え。
 その人は、脳腫瘍が原因で視覚・聴覚・臭覚にいっぺんに障害をもってしまわれた女性です。多くの盲ろう者(しゃ)の方(かた)と触れ合いたい、話がしたいと必死に行動し、勉強し、何にでも挑戦しておられます。
 この超お気楽な私の、初めての指点字の相手をしてくださいました。お気楽だけでは、出来ないです。
 指の動かし方。6本の指だけで、正確に文字を伝えるのは、簡単じゃあない。指の背中は、かなり鈍感!指点字は、受ける方が難しい。でも、盲ろう者(しゃ)の方(かた)にとっては、コミニケーションの中の一つの手段だ!
 全く!へたくそな私!つめはたてるは、他の指が触れるは、全然ダメだったけど。あきらめないよ。私・・・いつか魔女に・・・。      (終り)


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盲ろう者(しゃ)になって

(平成20年11月15日 投稿者 J・Kさん)

 障害者ならではの充実した日々。
 最近になって、気づいたことがある。
 それは、「毎日の生活が充実している」と、なんとなく感じているのです。
 何時(いつ)頃からだろうか?たぶん、こういうことではないかなあと思い、記憶をたどってみた。
   45歳の時に視覚・聴覚・臭覚を同時に失い、絶望の淵をさまよいながら、「何とかしなくては」「見えない、聞こえないでは何もできないよ」「じゃあ、これからどうすれば」などと自問自答の繰り返しで7年間、家に閉じこもっていました。
 しかし、自分で情報を得るためには、まず点字を読むことだと思い、講座に入門したが、聞こえないために理解が遅く、また、ボランティアさんも『盲ろう者(しゃ)』は初めてのようで、お互い悪戦苦闘しましたが、3年ぐらいで点字の小説が読めるようになりました。
 その頃、ボランティアの一人に素敵な事を言われました。「貴女の明るくて前向きな姿を見ていると、私達ももっと頑張らなくては、と勇気付けられるわ。何がそうさせるの?」といわれ、とてもうれしくて、「ありがとうございます。私は、ボランティアさんにしてあげられることがないので、少しでも早く点字が読めるようになることが恩返しになると思っています」とこたえた。
 そのことが、私の存在そのものが、周りの人々に勇気を与えているのだと気づき、障害を自然に受け入れられ、将来への『光』が見えたようだった。
 そして、次に手話を習うことによって、それぞれ、すばらしい人達との出会いがあり、最近は、福祉関係の場に講演をする機会がふえました。
 盲ろう者(しゃ)ゆえに得られた充実感は、これまでの人生の中で最高な一こまです。(終り)


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