近郊版ニュース


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「もったいない」食材即売

(平成28年9月24日「中日新聞」夕刊より)

 

「台風」で中止 小中学校給食


 台風の影響で中止となった学校給食の食材の一部を「もったいない」と市民に販売した愛知県春日井市の試みが話題を呼んでいる。食材を廃棄した自治体もある中で、給食を提供する現場の「日持ちしない野菜でも無駄にしたくない」との思いが即売につながり、安さが手伝って市民の共感を得た。

52校分の野菜1.4トン廃棄なし


 台風13号が接近する7日午後3時、春日井市役所で庁内放送が流れた。「明日の市内小・中学校の給食が中止されることになりました。給食に使用する予定だった食材の一部を、市価の半額程度で販売します」  市役所1階には「給食材料の即売会」と書かれたのぼりが掲げられ、傷みが心配なチンゲンサイと赤パプリカが並んだ。翌日にはニンジンも7本50円で販売された。

 即売会を実施したのは、市内の全52小中学校の給食(2万7千食分)の食材購入や調理などを市から委託されている公益法人・春日井市食育推進給食会。職員らの発案で、中止された給食の食材販売を7年ほど前に開始。3回目の今回は7、8両日で野菜計1,4トンを販売した。

 即売会の広報は会のホームページと市役所の庁内放送、市のフェイスブックだけだったが、多くの市民が集まった。即売した野菜の仕入れ値は70万円。廃棄すれば損失となるが、即売会で34万円を売り上げ、赤字を半分に抑えた。

 同会などによると、台風接近で休校などが想定されたため、8日は給食を中止して弁当持参に切り替えることを7日午前に決定。仕入れをキャンセルできなかった野菜のうち、後日に使えないものを即売した。

 余った食材は後日の献立に足すなどして調整してきたが、子どもの食物アレルギーヘの対応から、献立変更が難しくなっている事情もあるという。結果的に今回、廃棄食材はなかった。

 即売会の後、市には他の自治体から問い合わせがあった。昨年に二度、台風の影響で給食が中止になり、仕入れ値で計130万円分の野菜や果物を破棄した愛知県みよし市の担当者は「春日井市の取り組みは一つの工夫。参考にしたい」と話した。


  「気付き」もらった
 柵木(ませぎ)嘉和・日本栄養士会理事の話
 春日井市のような食材販売は初めて聞いた。「そういう手だてもあるのか」と「気付き」を与えてもらった。給食の残飯はよく話題になるが、給食中止時の廃棄はあまり注目されていなかった。実際に大量の廃棄を目にする現場は「もったいない」という気持ちを持っているのだろう。   (この項 終り)


   
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新しくなった藤山台小学校

(平成28年6月23日「春日井くらしのニュース」より)

 藤山台小学校が新しくなって2カ月半。”ハード”だけでなく”ソフト”面でも地元はもちろんのこと、市内外から注目を集めています。小学校を会場に、運動会が開かれましたし、地元の結集も強くなりつつあります。そんな運動会を取材し、同校の児童会の皆さんに「新しい環境」の感想などを聞いてみました。
 

仲間増え、動作はきびきび

"ニュー”藤山台小学校

 藤山台地区の小学校統合により、今年度から新校舎で新たなスタートを切った藤山台小学校。同校児童会のメンバーに新しくなった学校の魅力や自慢できることなでについて語ってもらいました。

 加藤悠馬君(6年)は、「校長先生はじめ地域の人たちに、児童みんながきちんと挨拶ができる」と話し、樋口屋舞さん(5年)は「ケンカも無く、みんな仲が良いです」と語り、山田紗水さん(6年)も「新たな出会いがあり、他学年との交流も増えてうれしいです」と、友人や仲間が増えた事を喜びます。

 野崎哲生君(5年)は「鬼ごっこやドッジボールなどの外遊びをみんなでたくさんします」と元気の良さを語り、今田智士(5年)「(児童の)人数が増え、学校も明るい雰囲気で居心地がいいです」と満足げです。

 相川心桜さん(5年)、大津雄太君(6年)は「メディアセンターが好き。本がたくさんあり、気持ちのいい空間。本を借りる人も増えました」と話し、毎日足を運ぶと言います。

 松雪希生君(6年)は「人数が増えたのに、朝礼の時など、集合したとき静かにできる」と、場面の応じてのオンオフの切り替えがしっかりできると、アピールします。

 同校では、保護者や地域の人たちも、ボランティアで図書館や花壇の整理などに協力するなど、児童を見守り支えています。
 

地元で楽しく盛り上がる!

ニュー藤山台小を会場に運動会

 藤山台小学校区の地元の有志が中心となり、5月22日、「藤山台運動会」(藤山台コミュニティー準備会主催)が、同校グラウンドで開かれました。まさに運動会日和となった当日は、家族連れなど、予想を上回る600人近くの地元民が集い、大いに盛り上がりました。

 プログラムは運動会ではおなじみの玉入れ、パン食い競争など、他世代が一緒に取り組める競技を重視して選びました。競技を終えた男児のグループは「たのし〜、もっとたくさん(の競技に)参加したかった」と元気いっぱいに話していました。

 小学校統合により藤山台小学校区が、今年度から新たになったことを契機に、「地元の住民同士のさらなる連帯と親睦を深めるため今回の運動会を企画しました。地域の活性化も図っていければいいですね」と、同準備会の中山貴之委員長は話し、賛同者や運営協力者らにも感謝していました。メンバーらは準備に半年ほどかけ当日まで調整してきました。  (この項 終り)


 
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香りでリラックス

(平成28年6月9日「春日井くらしのニュース」より)

自宅でアロマ教室開講 白山町の水出さん


 白山町の水出理恵さんは昨年10月、アロマ教室を自宅で開講しました。

 第1子を出産後「家で何かしたい」と考えていた水出さん。香りでリラックスできるアロマテラピーや、ハーブのことを知り、3年前にメディカルハーブコーディネーター、2年前にはAEAJアロマテラピーインストラクターの資格を取得しました。

 その後、ママ友から「アロマやハーブの事が知りたい。教えてほしい」と言われことがきっかけで「アロマに興味のある人が気軽に来られる教室」を目指して活動を始めました。

 教室では、簡単に手に入る安心安全な自然素材を使用した、アロマスプレーやクリームなどを紹介し、病気の予防やリラックス効果について分かりやすく指導しています。

 「昨年作ったインフルエンザ予防のアロマスプレーも皆さんに喜んでもらえました。子どもがいても、学びたい気持ちを大切に一歩踏み出して、笑顔になれるようお手伝いをしていきたい。そして、アロマ教室をママサークルやキッズサークル、PTAなど幅を広げていき、アロマを通して地球環境を考えたり、自然素材で健康対策やスキンケアができる手作りコスメを身近なものにして行きたい」と話しています。

  問い合わせ  http://ameblo.jp/aromatherapy-happy-life  (この項 終り)


 
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障がい者の自立支援応援

(平成28年6月9日「春日井くらしのニュース」より)

梱包用作業所をオープン 六軒屋町のカネミツ食品


 来年創業50周年を迎えるコンニャクとトコロテン製造業、六軒屋町の「潟Jネミツ食品」(西尾光喜代表取締役)が、障がい者の自立支援の作業所をオープンさせました。

 真新しい施設は50平米の広さ。地産のホウレンソウやトマト、カボチャなどの新鮮野菜を練り込み、”オンリーワン”製品のシェア拡大のため、中元や歳暮などの贈答用に梱包をする作業を障がい者の就労に充てます。良質な商品を適正価格で販売した利益を、就労者へ適正な給与として配当することが大切とか。そのために着目したのが「クラウドファンディング」。単なる支援ではなく「障がい者が自立して生活ができるように支援すること」と西尾さん。

 実はこのプロジェクトは1年前に立ち上げたのですが、運送のコスト高を理由に暗礁に乗り上げてしまいました。ところが、諦めるどころか再度のチャレンジを敢行。力強い“助っ人”[NPO法人ニードケアプロデュース」の理事長高島卓也さんとタッグを組んで新たにスタートさせました。

 西尾さん自身が障がい者手帳を持つ身であることが契機の一つですが「(自分の)モチベーションアップになりますから」と笑顔を見せ「必ず成功させなければならないのです」と力を込めます。詳細は同社のHPへ。   (この項 終り)


 
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桜の香り「春日井珈琲」

(平成27年5月15日「中日新聞」より)

カフェ「HAKU」で来月から販売


 春日井市松河戸町のカフエ「HAKU」が、市の木であるサクラの花の香りがする「春日井珈琲(コーヒー)」をつくった。6月から店で提供するとともに、ドリップ式のパックも売り出す。店主の磯和倫範(いそわ とものり)さん(36)は「優しい味に仕上がった。春日井をPRできる商品にしたい」と話している。

 磯和さんは、地域活性化を目指す市内の若手経営者グループ「KSG」の一員。地元で頑張る人を紹介するテレビ番組を制作し 「中部ケーブルネットワーク(CCNet)」で放送している。

 番組に登場する人たちの「春日井をよくしたい」という思いに触れ、自分のできることで春日井を盛り上げたいと一念発起。昨年末からサクラの花の香りがするコーヒーづくりに取り組んだ。

 特にこだわったのは豆選び。ブラジル産、コロンビア産など10種類の豆から、花の香りが最も引き立つブラジル産とグアテマラ産の組み合わせにたどり着いた。

 豆に直接サクラの花の香りをつけてコーヒーを入れてみると、甘い花の香りがする柔らかい味になった。磯和さんは「コーヒーは冷めると、味が変わる。冷めても華やかな味とサクラの香りの両方が楽しめる組み合わせ」と自信を見せる。

 さらに、見た目にも楽しめるコーヒーにしようと、サクラの花びらを浮かべるアイデアを思い付いた。しかし、塩漬けして乾燥させた花びらしかなく、味のバランスが取れるよう、豆の配合を0,01グラム単位で変えて試行錯誤を続けた。

 こうして四月末、見ても味わっても楽しいコーヒーを完成させた。6月から店内で提供する。1杯370円(税込み)。土産にもできるドリップ式のパックは花びら付きで1袋330円(5袋入り1600円、10袋入り3200円で、いずれも税込み)。売り上げの一部は児童福祉施設などに寄付する。

 磯和さんは「多くの人に愛される商品になって、少しでも地域に貢献したい」と意欲を見せる。問い合わせ HAKU=0568(29)9000(午後2〜5時)    (この項 終り)
 
(この記事は中日新聞社の許諾を得て転載しています)

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