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2007年春 なごや環境大学共育講座  B-32

「楽しく」「わかりやすく」「面白く」地球環境の将来を語り合う夕べ



第2回 機械の専門家から見た環境対策



主催 : (社)日本技術士会中部支部 愛知県技術士会

日時 : 2007年5月16日(水) 18:30〜20:00

場所 : なごやボランティア・NPOセンター 12階集会室

会費 : 500円

講師 : 中川宗彦 (技術士(機械部門))


項目 内  容
機械とは 大学の機械工学科へ入ると、講義で機械の定義というものを教えてくれます。もっと一般的には、世の中の人工物のうち、建築土木以外、ほとんど全てが機械に関連していると考える事が出来るでしょう。自動車、船、飛行機はもちろん、カメラ、パソコン、ラジオなども機械(機構)的な部分があります。さらには、例えば「割り箸」でも、その製造工程には機械がおおいに関わっています。
機械と環境問題のかかわり 世の中の人工物のほとんどに関わる機械技術。その中で、環境問題に関わる大きな項目として、エネルギー消費(省エネ)と振動、騒音の問題について、考えてみたいと思います。
省エネ 二酸化炭素削減は世界的規模での緊喫の問題とされています。二酸化炭素排出の削減、すなわちエネルギー消費の削減(省エネ)の方法は、ハードとソフト。つまり、機械の性能と使い方という、大きくふたつの方法があります。このふたつをうまく組み合わせ、場合によってはモーダルシフトなど、発想の転換をしながら省エネを進める事が出来ます。
振動と騒音 振動と騒音は同じ物?:どちらも、機械などが振動しているのですが、振動そのものが問題になる場合と、その振動が空気を震わせ、音として聞こえるものが騒音として問題になる場合があります。なぜいけない?:人間にとって不快です。機械にとっても、精度が落ちる、寿命が縮まるなどのほか、さまざまな問題が発生します。その上、エネルギーの無駄使いをしています。対策は?:たとえば、自動車などでも、以前にくらべて静かになっています。機械工学の分野では、原因別の対策は確立している、との考えもあるようですが、まだまだ研究途上の事柄も残っているようです。