2007年秋 なごや環境大学共育講座 B-63
「楽しく」「わかりやすく」「面白く」地球環境の将来を語り合う夕べ
第1回 日本のディーゼル乗用車は復活するか
主催 : (社)日本技術士会中部支部 愛知県技術士会
日時 : 2007年10月17日(水) 18:30〜20:00
場所 : なごやボランティア・NPOセンター 12階集会室
会費 : 500円
講師 : 杉本漢三 (技術士(機械部門))
項目 | 内 容 |
ディーゼルエンジンとは? | 地球温暖化効果ガスとしてのCO2(二酸化炭素)の削減が強く叫ばれていますが、その中で自動車の排出するCO2はますます増加傾向にあります。その抑制対策として、欧州ではディーゼル車が普及しています。なぜディーゼル車が環境にやさしいのでしょうか? |
なぜ日本にディーゼル乗用車は無いのか? | 日本は欧州とは全く逆で、ディーゼル車を締め出し、国内向けの生産、販売は現在のところありません。 日本の縦割り行政と技術の狭間により世界の環境対応から取り残されているのはなぜでしょうか。問題は、燃料の軽油の品質に隠されていたと言えそうです。ハイブリットカーやバイオ燃料を含めて皆さんでディーゼル車を考えてみましょう。 ガソリンに混ぜるバイオエタノールとともに軽油に混ぜるバイオディーゼル油が世界中で生産され始めています。これが地球環境に本当にやさしいのでしょうか? |
これからの日本は世界の仲間入りできそうなのか? | ディーゼルエンジンの環境保全対策技術の現状と将来について正しく理解してください。環境問題は、とかくマスメディアに踊らされがちです。日本のディーゼル車の普及は、技術課題ではなく、ねじれた国民感情の復元が鍵と思います。ディーゼルエンジンの燃焼制御技術は着実に進んでおり、ガソリンエンジン車と変らないほどに進歩しつつあります。 電気自動車もバッテリーの改良によって普及しようとしていますが、ハイブリットカーは、価格をもっともっと下げないとCO2削減に貢献しづらいでしょう。話題性の高い燃料電池車は、はるかに遠い将来のことです。 |