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2007年秋 なごや環境大学共育講座  B-63

「楽しく」「わかりやすく」「面白く」地球環境の将来を語り合う夕べ



第6回 "食の安全性"を考える −食品添加物の世界−



主催 : (社)日本技術士会中部支部 愛知県技術士会

日時 : 2008年3月19日(水) 18:30〜20:00

場所 : なごやボランティア・NPOセンター 12階集会室

会費 : 500円

講師 : 木村正彦 (技術士(建設部門))


項目 内  容
食品添加物とは? ○食品衛生法(昭和22年12月24日法律第233号)第4条第2項の定義食品の製造の過程において又は食品の加工若しくは保存の目的で、食品に添加、混和、湿潤その他の方法によって使用するものをいう。保存料、甘味料、着色料、香料などが該当する。
種類と系統 ○食品添加物の種類および系統食品の製造・加工または保存の目的で、食品に使用される天然物および化学合成品全てが「食品添加物」に該当する。人間が食べる段階で食品に含有される「食品添加物」と、製造過程で使われ、その後に除去されて最終的に人間が食べる時には含有されない「食品添加物」もある。食品衛生法第11条(食品添加物の規格及び使用基準)で、その種類と量が規制されている。現在、「食品添加物」は厚生労働大臣が指定している「指定添加物」と、1995年(平成7年)の法律改正時点で天然添加物として使用されていた「既存添加物」とに分けられる。新たに開発される添加物は、天然・合成の区別なく「指定添加物」となる。
認可制度 ○食品添加物の認可「食品衛生法第10条」に、原則として、厚生労働大臣が定めたもの以外の製造、輸入、使用、販売等は禁止されている。従って、未指定の添加物を製造、輸入、使用、販売等した場合には「食品衛生法第10条違反」となる。2006年(平成18年)9月現在、指定されている添加物は361品目、既存添加物名簿に収載されているもの450品目、天然香料が約600品目許可されている。また、エタノールやブドウ果汁などが「一般に食品として飲食に供されている物であって添加物として使用されるもの」として一般飲食物添加物100品目が定められている。厚生労働省と農林水産省の2系統がある。
今後の食品添加物の方向性 ○食品添加物の今後の動きの一例「食品添加物」については、公正な国際貿易を行うことを目的として、コーデックス委員会(Joint FAO/WHO Codex Alimentarius Commission、1962年(昭和37年)に設立されたFAO(国連食糧農業機関)/WHO(世界保健機関)合同食品規格計画の実施機関。2003年現在167カ国加盟、日本は1966年(昭和41年)加盟)により食品・食品添加物・残留農薬・遺伝子組換え食品・食品安全管理(HACCP : Hazard Analysis and Critical Control Point)などの国際規格およびガイドラインの作成の作業が進められている。