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2008年春 なごや環境大学共育講座  B-02

「楽しく」「わかりやすく」「面白く」地球環境の将来を語り合う夕べ



第2回 海の森の役割と有効利用、海の森の砂漠化に対抗する海洋環境保全技術



主催 : (社)日本技術士会中部支部 愛知県技術士会

日時 : 2008年5月21日(水) 18:30〜20:00

場所 : なごやボランティア・NPOセンター 12階集会室

会費 : 500円

講師 : 鈴木千賀 (技術士補(水産部門))


項目 内  容
一言・講師紹介
海の森の役割
講師は名古屋大学大学院環境学研究科-文科省COEプログラムに参画し、技術研究を続けてきた研究者・技術者である。水産水域環境保全の視点から沿岸の海洋環境・環境行政に密着した技術研究を行っています。
海の森-藻場は、生物生産・水質浄化・環境の安定化などに重要な役割を果たしており、ここではその役割について詳しくご紹介させていただきます。
人工イクラ・有用物質の抽出 まずは、食べ物として利用できる海藻はどんなものがあるでしょうか??
ワカメ、コンブ、テングサは勿論、有名ですね。これらの海藻の加工法は?
有名な人工イクラを筆頭に食品添加物、薬品としての使用法は?
フコイダン?? ウイルス抑制?? 最新の研究報告も取り上げていきます。
磯焼け、赤潮 -生物異常増殖による危機- 生物の異常増殖が藻場消失の大きな原因となることがあります。磯焼けとは、海藻類が消失し海底の岩の表面が白色又は紅色の石灰質の岩肌となり、海が砂漠化した状態のことを指します。ウニによる食害も磯焼けの原因のひとつです。また、赤潮とは主に微細藻類を原因としたそれらの異常増殖現象を指します。海が赤く染まるアレです。写真もご紹介 ― ウニの群れる様子、大規模赤潮は圧巻です。
海の森を作り・守る技術
まとめ
ここでは前項の「磯焼け」に対抗する意味合いも込めて、工学技術を使って藻場を作る−藻場を造成する方法をご紹介します。ダイバーの田植え(粘土結着法・竹串結着法)のような人の力を利用したものから、重機を用いた大規模な造成など方法は様々です。
まとめへ向けて ・・海の森-藻場を守る - 沿岸海洋環境の保全には
@ 人間が環境を管理する (環境保全)
A 技術で環境を改善する (環境創造)
@Aもどちらも多分野の専門家の協力が必要となります。