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2009年春 なごや環境大学共育講座  B-12
「楽しく」「わかりやすく」「面白く」地球環境の将来を語り合う夕べ



第3回 食品選択・食生活の改善でエコを実現



主催 : (社)日本技術士会中部支部 愛知県技術士会

日時 : 2009年6月17日(水) 18:30〜20:00

場所 : なごやボランティア・NPOセンター 12階集会室

会費 : 500円

講師 : 跡部昌彦 (技術士(農業・総合技術監理部門))


項目 内  容
食料と地球環境とのかかわり  年間でのCO2排出量が最も多いのが「水道・電気・ガス」で、「交通」「食料」と続く。この3つで全CO2排出量の79%を占める。
「フードマイレージ」から食品選択を考えよう  地域でとれた食材に加え、旬ものを食べる、肉類をひかえて米や野菜類を多く食べるという食生活の改善によってCO2排出量が削減できる。
調理方法を改善しよう  ガスを使用するときは、強火や弱火よりも、鍋底の熱効率のよい中火で加熱した方がCO2排出量が削減できる。蓋を使った方がさらに効果的である。調理別では、炒める、揚げるといった調理方法の方が、茹でる、蒸す、煮込むといった方法よりもCO2排出量が少ない。
食品廃棄を減らそう  食べ残しや賞味期限切れなどで捨ててしまわないこと、結婚披露宴、宴会などでは出された料理を食べつくすこと、ゴミを出さない野菜の切り方などを覚えて食材を使い切ることを実行する。
環境によい飲料容器とは?  各種飲料容器の中で、繰り返して使える瓶容器である「リターナブル瓶」のCO2排出量が少ない。その回収システムが確立されているビールや清酒などは瓶ビールや一升瓶を購入し、そうでないものは、次にCO2排出量が少ない紙容器入りの飲料を購入するのが環境にはよい。
「カーボンフットプリント」とは?  経済産業省では、商品への「カーボンフットプリント」(炭素の足跡)の表示を進めている。商品のライフサイクル全般で排出される温室効果ガスをCO2の重量で表したものである。この表示化によって、消費者は排出量のより少ない商品を選択することができ、企業にとっては自社商品の排出削減を促すことができる。