2010年秋 なごや環境大学共育講座 B-40
「楽しく」「わかりやすく」「面白く」地球環境の将来を語り合う夕べ
第1回 「環境マネジメントシステムISO14001は役に立つのか」
主催 : (社)日本技術士会中部支部 愛知県技術士会
日時 : 2010年10月20日(水) 18:30〜20:00
場所 : なごやボランティア・NPOセンター 12階集会室
会費 : 500円
講師 : 花井健夫 (技術士(化学・総合技術監理部門))
項目 | 内 容 |
ISOに対する批判「こんなISOはいらない」 | 3年ほど前からISO14001の認証登録件数の伸びが鈍化(日本適合性認定協会=JAB調べ)している。リーマン・ショックの影響もあるかもしれないが、はたしてそうだろうか? 正確には、JAB以外の認定機関から認定を受けた認証登録の件数も合算しなければ明らかではない。しかし、ISO14001取得後、やめたり、自己宣言に切り替えたりするケースもある。その原因は何であろうか? すべてではないが、「3者の罪」もある。1)企業、2)コンサルタント、3)審査員、である(ある出版本より)。 |
環境マネジメントシステムの歴史的な流れ | そもそもマネジメントシステムは、どのようなきっかけで生まれたのだろうか? 一度原点に返って考えてみようではありませんか? そうすれば、期待できる効果がよくわかります。 |
役に立つ環境マネジメントシステムの「まんだら」 | 環境マネジメントシステムは独立してあるのではありません。品質・労働安全衛生・情報セキュリティ・リスクマネジメント・エネルギーマネジメントシステム(まもなく発行)など、有機的につながっている。また、CO2問題は、地球規模の最大の課題である。爆発、火災、地震対策は、リスクマネジメントであり、内部統制が重要になる。また、CSR報告書に代表される、積極的な環境コミュニケーションの重要性、環境経営によるコストダウン、社会からの信頼性の増などを、独自に作成した「まんだら」の手法でわかりやすく説明します。 |
重大災害の事例 | 過去の重大災害は教訓になります。環境問題になる源は企業の敷地境界内から発生しています。源を潰すにはどのようにしたらいいか、「境界のない」システムの運用が2倍も3倍も効果を生むことを、数社の実例から説明します。 |
ヒューマンエラーはなぜ起こるのか? | 事故・災害は多くのヒューマンエラーから起こるが、彼らは被害者である。システムが構築、適切に運用され、文化・風土を改善すれば防げます。 |
ためになる環境マネジメントシステム | 構築のポイント、効果があがる是正処置法、トップが喜ぶ内部監査手法、プラスの環境側面を、受講生の皆さんと共に考え、企業の社会的責任を果たし、永続性を目指しましょう。最後に若干の演習をやっていただきます。 |