2011年春 なごや環境大学共育講座 B-06
「楽しく」「わかりやすく」「面白く」地球環境の将来を語り合う夕べ
第4回 「本当のエコカーとは何でしょうか」
主催 : (社)日本技術士会中部支部 愛知県技術士会
日時 : 2011年8月3日(水) 18:30〜20:00
場所 : 花車ビル北館 5階会議室
会費 : 500円
講師 : 杉本漢三 (技術士(機械部門))
項目 | 内 容 |
自動車はどれだけCO2を排出して悪者扱いされているのか? | 地球温暖化効果ガスとしてのCO2(二酸化炭素)の削減が強く叫ばれていますが、その中で自動車の排出するCO2は増加傾向にあります。その抑制対策として、ハイブリットカー、電気自動車、そして欧州ではディーゼル車が普及しています。環境にやさしいエコカーは何でしょうか? |
なぜ日本はハイブリットカーや電気自動車でディーゼル乗用車が無いのか? | ハイブリットカー、電気自動車やディーゼル車、燃料電池について燃料となるガソリン、軽油、電池、水素などのエネルギー密度から、なにが効率的で地球環境に本当にやさしい自動車になるのかを考えてください。日本は島国であり、コンチネンタルを長時間高速かつ経済的に走る自動車は必要ないでしょう。逆に、アウトバーンなどガソリンハイブリットカーよりディーゼル車の方が好まれています。高価で車重増しのハイブリットカー、プラグインハイブリットカーがなぜ公称燃費が良いのでしょうか? 日本人に理解されていないクリーンディーゼル車とはどんなものでしょうか? エコカーなら財布の中も考えましょう。 |
これからの日本は世界の仲間入りできそうなのか? | 環境保全技術の現状と将来について正しく理解しましょう。環境問題は、とかくマスメディアや政府・行政に踊らされがちです。電気自動車はバッテリーの改良によって世界規模で普及しようとしていますが、コスト的に日本は競合できるのでしょうか? ハイブリットカーは価格をもっともっと下げないとCO2削減に貢献しづらいでしょう。日本のディーゼル車の普及は、技術課題ではなく、ねじれた国民感情の復元が鍵と思います。石油資源は簡単には枯渇しないと言われています。内燃機関のダウンサイジングなど基礎技術で効率を上げて末永く有効活用すべきです。話題性の高い燃料電池車は、はるかに遠い将来のテーマで当てになりません。 |