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2012年秋 なごや環境大学共育講座  B-71
「楽しく」「わかりやすく」「面白く」地球環境の将来を語り合う夕べ



第4回 「原子力の二面性」

 原子力は、コスト・エネルギー密度・安全性の上では偏っていることが浮き彫りとなった。そもそも、エネルギーのトリレンマの解決に有望視されていたが裏切ってしまった。論点を考察する。


主催 : (公社)日本技術士会中部本部 愛知県技術士会

日時 : 2013年1月23日(水) 18:30〜20:00

場所 : 花車ビル北館 6階会議室

会費 : 500円

講師 : 下村勇一 (技術士(金属部門))


項目 内  容
戦後の原子力政策と社会の変化  @戦後の日本が原子力に期待して、経済発展と成長を目指した理由
 A1970年代の石油危機(オイルショック)からの脱出策としての期待
 B地球温暖化対策でのCO2削減への期待
経済発展と環境  経済発展が世界中の国々に行き渡るようになった現代社会が人類の棲家である地球環境の急激な変化と破壊をもたらした。
地球温暖化  地球温暖化が進行した結果、地球上の国々、地域に起こった環境変化とその地域住民の生命の危険性を概観する。
経済・エネルギ・環境のトリレンマ  経済発展する際、エネルギーを多く消費し、環境を悪化させてきた。経済・環境・エネルギーの相互関係には二律背反(ジレンマ)よりも複雑なトリレンマが関係し合う。
 原子力はトリレンマ解決に対する切り札的存在であったが、福島の原発事故を契機にその期待は消え去った。
 原子力の二面性がどのように整理されれば整合性への望みを繋げられるのか考えたい。(原子力の是非の議論ではない)