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2013年春 なごや環境大学共育講座  B-29
「楽しく」「わかりやすく」「面白く」地球環境の将来を語り合う夕べ



第5回 「サプライチェーンと防災」

 従来から自然災害時のサプライチェーン分断についての議論がありましたが、東日本大震災を契機として改めて重要性が認識されるようになりました。防災と環境問題の観点から議論したいと思います。


主催 : (公社)日本技術士会中部本部 愛知県技術士会

日時 : 2013年8月21日(水) 18:30〜20:00

場所 : 花車ビル北館 6階会議室

会費 : 500円

講師 : 長谷川欽一 (技術士(経営工学部門)/防災マイスター)


項目 内  容
全体の概要 従来から自然災害時のサプライチェーン分断についての議論がありましたが、東日本大震災を契機としてあらためて重要性が認識されるようになりました。防災と環境問題との観点から議論をしたいと思います。
大自然災害時の問題について 2011年3月11日にマグニチュード(M)9.0(震度7)という1000年に一度という最大級の東北地方太平洋沖地震(東北関東大震災・東日本大震災)が発生しましたが、このような大自然災害発生時の問題について考えます。
サプライチェーン分断について 地震の揺れに加え、14mを超える想定外の大津波が福島第1原子力発電所や、病院など建物の4階までも到達しました。また、津波の影響で、非常用電源の停止による冷却機能の喪失で、稼働中であった3基の炉心溶融と休止中の3基も含め、放射性物質の拡散が起こり、周辺住民の被曝が心配され、関東周辺及び東京でも水道水が汚染されました。このトリプル災害は、いずれも想定外であると東京電力は発表し、リスクアセスメントの甘さとその後の対応で、政府も含め危機管理の脆弱さが露呈されました。
そのため、基幹となる道路が交通不能となり、必要な物資を輸送するためのサプライチェーンが分断されたため、いかにして早期に基幹となる道路輸送の回復を図るかが課題となりました。
防災と環境問題との観点から また、気候変動のもたらす自然災害は、環境へも大きな影響を及ぼしていますが、事例を交えて紹介します。
防災・減災について 津波てんでんこの「てんでんこ」は「てんでんばらばらに」の意。もともとは自分だけでも高台に逃げろという考え方を示していますが、現在の三陸地方では自分の命は自分の責任で守れという教訓として使われています。
さまざまな先人の知恵と防災・減災について解説します。