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2008年6月18日(水)に開催された「2008年度前期第3回 なごや環境大学愛知県技術士会講座」の報告

 以下の通り、なごや環境大学の愛知県技術士会講座"「楽しく」「わかりやすく」「面白く」地球環境の将来を語り合う夕べ"の第3回目が開催されました。

 ・日時 : 2008年6月18日(水) 18:30〜20:00
 ・場所 : なごやボランティア・NPOセンター 12階集会室
 ・講師 : 杉本利夫 (技術士(電気電子部門)
 ・題目 : 地球温暖化防止のためのエコドライブと森林のCO2吸収能力

1.講座の内容と質疑
 1-1.エコドライブ法とその効果、森林のCO2吸収に期待しよう
 自動車学校のエコドライブ講習は、講話前後でエコ運転効果をあげることができる。内容は運転姿勢、ふんわりスタート、暖気なし、タイヤ空気維持などで、年約3万円(CO2約500kg/y)省エネできるという。体験を勧める。

  1-2.森林のCO2吸収程度は?
 通常木材中の炭素蓄え量は225kg/m3で、杉1本は0.3t程度である。杉は径約26cm×長さ26mをいう。日本の森林全体で2,700万t/yの吸収能力がある。森がCO2を吸収するのは光合成によるもので、日射が強いほど大きい。世界の保護林の炭素吸収量は約1.5Gt/y程度と見られる。(文献より)

  1-3. 質疑
 森林は必要だが、化石燃料の使用を減らそうの声が大きかった。
 太陽光発電、エコカーの利用実績報告あり。

2 アンケート回収分 15名 (出席者24名)
 年代 : 60歳台以上 4名、 30歳台以下 2名
 F受講理由 : テーマに関心あり 80%
 G教え方 : 満足 47%、 不満 13%
 H時間配分OK : 80%
 Iスタッフ態度OK : 80%
 J受講後の変化 : 興味 40%、 関心 33%、 理解 4%、 行動する 27%
 K講座参加を勧める : 87%
 結果 : テーマには関心があったが、教え方にやや不満、しかし、講座への参加は勧めるとの回答である。できれば、専門講師を依頼することが考えられる。


 これからも、毎月第3曜日になごや環境大学愛知県技術士会の講座を続けます。次回(第4回)は2008年7月16日(水)の18時30分からです。技術士(金属部門)で工学博士の濱井升平氏による講演「『さび』のお話」です。皆様ぜひご参加いただきますようお願い申し上げます。

   (文責 杉本利夫)