2008年10月15日(水)に開催された「2008年度後期第1回 なごや環境大学愛知県技術士会講座」の報告 | ||
以下の通り、なごや環境大学の愛知県技術士会講座"「楽しく」「わかりやすく」「面白く」地球環境の将来を語り合う夕べ"の第1回目が開催されました。 ・日時 : 2008年10月15日(水) 18:30〜20:00 ・場所 : なごやボランティア・NPOセンター 12階集会室 ・講師 : 鈴木千賀 (技術士補(水産部門)、名古屋大学大学院環境学研究科) ・題目 : 「海洋環境政策と科学技術の融合」 技術士は「国が認める科学技術のプロ」でありますが、「科学技術」を有効に機能させるためには、「それを生かすもの−政策」との歩調合わせが欠かせません。科学技術と政策の乖離は時に経済の後退をも生む要因となり、双方のバランスを保つことは非常に重要なことです。 講師は海洋をフィールドとする研究者・技術者でありますが、下流河川清浄化に向けた政策提言(沼津市 議会)、海洋調査(水産庁)などに関わる中で、科学技術、政策の両側面から海洋の環境問題に取り組んでまいりました。従いまして、今回の講座は、講師の経験をもとに科学技術と政策の中でも「海洋」に焦点をあてた構成で展開していきました。海洋政策の国際比較、海洋環境研究を通した科学・技術と政策の融合例、海洋教育促進活動、海洋生物の多様性等の話題は普段触れる機会が無いものであったのかもしれません。講座後のアンケートでは「環境問題を考える際に海洋環境に関する意識が欠落していた。本講座を通してその視点を取り戻せた。」という様な意見を複数いただき、海洋を基軸とした講座実施の意義を再確認した次第でございます。お忙しい中受講してくださった皆様に深く感謝申し上げます。
これからも、毎月第3水曜日になごや環境大学愛知県技術士会の講座を続けます。次回(第2回)は2008年11月19日(水)の18時30分からです。愛知県環境部長の藤井敏夫氏(技術士資格取得(環境部門)による講演「生物多様性と市民生活」です。皆様、ぜひご参加頂けますようお願い申し上げます。 末筆となりますが、「環境政策と科学技術の融合」に向けた思いを酌んでlくださった藤井先生のご厚意に御礼申し上げます。科学・技術と政策の融合に加え、生物多様性を考える上でも「海洋」が話題にのぼる機会が徐々に増えていくことを望んでいます。 (文責 鈴木千賀) |