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2009年4月15日(水)に開催された「2009年度前期第1回 なごや環境大学愛知県技術士会講座」の報告

 なごや環境大学の愛知県技術士会講座"「楽しく」「わかりやすく」「面白く」地球環境の将来を語り合う夕べ"の2009年度前期第1回目が下記の通り開催されました。

○日時 : 2009年4月15日(水) 18:30〜20:00
○場所 : なごやボランティア・NPOセンター 12階集会室
○講師 : 杉浦裕之 (技術士(建設部門))
○題目 : 「みちのはなし (環境負荷低減への挑戦)」

○内 容
1.まずは舗装の歴史へとご招待
 古代舗装から近代舗装へと舗装の歴史について紹介しました。
2.進化する舗装
 昨今、都市部の幹線道路の車道に盛んに施工されている排水性舗装について、お菓子の「おこし」に引掛けてその構造と多機能性について説明しました。
3.環境負荷低減への取り組み
 @ヒートアイランド現象対策 : 保水性舗装、遮熱性舗装についてその原理と機能について説明しました。
 ACO2削減策 : 環状道路整備やボトルネック解消による渋滞緩和策及び中温化技術について説明しました。
 B建設リサイクル推進 : 道路工事現場で発生したアスコンガラが再生アスファルト合材として再び道路舗装にリサイクル利用されていることを説明しました。
4.質疑応答では排水性舗装の詳細や中温化技術、コンクリート舗装とアスファルト舗装の使い分け方、路面のアスファルト分の浸出し(フラッシュ現象)、保水性舗装の施工単価及び経済性、凍結抑制舗装、簡易舗装、脱色アスファルト、アスファルト舗装からの有害物質の流出、など質問も専門的かつ多岐にわたりすべての質問に十分な説明をしようとすると時間が足りないくらいでした。
5.最後にちょっといい一言
 セヴァン・カリス=スズキさんが「ハチドリのひとしずく」(辻信一編)に寄せた言葉を紹介いたしました。

○参加者の皆様からいただいた受講アンケート結果
 受講理由 : 講座テーマに関心があった、環境に関する知識を身につけたい  → 69%
 講座内容 : とても満足した、満足した  → 77%
 講座受講後の変化について、約8割の方が「環境に関する興味、関心が強まった」「環境に関する理解が深まった」と答えており、環境問題に対する皆様の関心の深さが伺われました。


 次回(第2回)は2009年5月21日(水)の18時30分からです。技術士補(水産部門)の鈴木千賀氏による講演「名古屋の水環境」です。より多くの皆様のご参加をお待ちしております。

   (文責 杉浦裕之)