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2009年6月17日(水)に開催された「2009年度前期第3回 なごや環境大学愛知県技術士会講座」の報告

 以下の通り、なごや環境大学の愛知県技術士会講座"「楽しく」「わかりやすく」「面白く」地球環境の将来を語り合う夕べ"の第3回目が開催されました。

 ・日時 : 2009年6月17日(水) 18:30〜20:00
 ・場所 : なごやボランティア・NPOセンター 12階集会室
 ・講師 : 跡部昌彦 (技術士(農業/総合技術監理部門))
 ・題目 : 「食品選択・食生活の改善でエコを実現」


 エコ(省エネ、温暖化防止)と言いますと、「主電源をこまめに切って待機電力を節約しよう」「冷房温度を下げすぎないように」 「入浴は間隔をあけずに」 「公共交通機関を利用しよう」「加速の少ない運転をする」など、直接エネルギーに結びつくようなことをよく言われますが、私たちの身近な食生活の改善でもエコに貢献できます。今回は、食料起源で排出されているCO2に着目し、食料生産、輸送、調理、廃棄の各面から分析し、どうしたら少しでもCO2が減らせるかを話しました。

 参加者は20名くらいでして、アンケートの結果、講座内容に「とても満足した」「満足した」方が93%、教え方が「とてもわかりやすかった」「わかりやすかった」という方が75%、講座の時間配分が「とても適切」「適切」という方が100%で、「食べ物のエコについて今まで考えたことがなかった」「有機栽培だけでなく、このような視点での環境アプローチがあることがわかった」「フードマイレージへの関心が深まった」という意見もあり、食料と環境という観点から、多少なりとも示唆を与えられたのではないかと思いました。

 消費者は、おいしさ、安全性、健康・栄養、原材料表示、賞味期限、価格などに加え、環境問題も考えて食品を選択する必要があり、ますます賢くならなければなりません。食品メーカーの側としては、今まで以上に環境問題を正面から取り上げ、その改善とともに、消費者への正しい情報の提供と、環境問題も加えた食育を実行しなければなりません。




 これからも、毎月第3曜日になごや環境大学愛知県技術士会の講座を続けます。次回(第4回)は、2009年7月15日(水)の18時30分からです。技術士(衛生工学部門)の行本正雄氏による講演「やってみようエコ診断」です。皆様ぜひご参加いただきますようお願い申し上げます。

   (文責 跡部昌彦)