2010年3月17日(水)に開催された「2009年度後期第6回 なごや環境大学愛知県技術士会講座」の報告 |
以下の通り、なごや環境大学の愛知県技術士会講座"「楽しく」「わかりやすく」「面白く」地球環境の将来を語り合う夕べ"の第6回目が開催されました。 ・日時 : 2010年3月17日(水) 18:30〜20:00 ・場所 : なごやボランティア・NPOセンター 12階集会室 ・講師 : 木村正彦 (技術士(建設部門)) ・題目 : 運輸・自動車部門の地球温暖化問題 − 交通渋滞がCO2を作り出す わが国の首相が「地球温暖化ガスを2020年までに25%削減する」と、国連で演説しました。「よほどの大英断をしない限り、達成できない」と私は考えます。2013年時点で6%削減するのも困難であると思っているのに…。 わが国のCO2排出量の約2割を占める運輸・自動車部門の地球温暖化問題について、自動車メーカーのリコール問題などとも絡めてお話をしました。 発表のテーマは、以下の6題にしました。 @東京大学の西成活裕教授の渋滞学 Aエコドライブについて B運輸・自動車部門のCO2削減対策 CCO2削減は環境意識啓蒙の見える化に過ぎない Dこれからは電池勝負 以上のテーマについて、私が約1時間ほどお話をして、19時20分頃から40分間、参加者の皆さんと意見交換をしました。地球温暖化に対する質問・意見が多かったように思いました。 私が今回の発表で述べたかったことは、自動車交通の流れをスムーズにすれば、もっと自動車からの排気ガスも削減できるということです。つまり、交通信号機の操作ひとつで、交通渋滞も短くなり、アイドリング時間も減少することができるということです。青信号・赤信号・方向信号などの点滅の時間と切替のタイミングや、信号機相互間の点滅の関係を、道路幅や交通量などを適確に判断して、交通信号系統を整理・統括していけば、もっとスムーズに幹線道路を自動車が走行することができると確信します。また、踏切信号と一般道路信号の相互の組み合わせを考えれば、より踏切周辺の交通渋滞緩和には役立つと考えます。特に、電車通過後は即遮断機を上げるだけでも、2〜3台の車両は踏切を通過することができ、朝夕のラッシュの緩和になると信じています。鉄道会社も鉄道を走らせていることが自動車交通・歩行者交通の支障になっていることを肝に銘じてもらいたいと思います。鉄道は地球温暖化ガスの低減に貢献していることはわかりますが、その運行に、踏切では、その他の交通の邪魔になっていることは十分配慮してもらいたいと苦言を申し上げたいと思います。今後とも、警察・鉄道会社関係者各位のご配慮をお願い致します。 2010年度も、毎月第3水曜日になごや環境大学愛知県技術士会の講座を続けます。次回(2010年度前期第1回)は、2010年4月21日(水)の18時30分からです。技術士(化学部門)の藤野弘二氏による講演「昭和48年 全国のソーダ企業に波及した水銀公害の実態 〔或る工場の例〕」です。皆様ぜひご参加いただきますようお願い申し上げます。 (文責 木村正彦) |