2010年4月21日(水)に開催された「2010年度前期第1回 なごや環境大学愛知県技術士会講座」の報告 | ||
下記の要領で、なごや環境大学の愛知県技術士会講座"「楽しく」「わかりやすく」「面白く」地球環境の将来を語り合う夕べ"の2010年度前期第1回目が開催されました。 ・日時 : 2010年4月21日(水) 18:30〜20:00 ・場所 : なごやボランティア・NPOセンター 12階集会室 ・講師 : 藤野弘二 (技術士(化学部門)) ・題目 : 昭和48年 全国のソーダ企業に波及した水銀公害の実態 〔或る工場の例〕 受講者数は18名でしたが、今回は技術士以外の方が10名受講され、技術士の8名を上回りました。愛知県技術士会が掲げる目標が「社会に貢献する活動」であることを考えると、こうして外部へ向けた発信の場で多くの技術士以外の方々においでいただけたということは、大変好ましい結果と言えます。受講された皆様、ありがとうございました。 今回の講座は、公害問題の生き証人である講師の方の体験談が主体でした。当時のマスコミが坂出湾も水銀汚染水域であるという間違った報道をし、その取り消しに苦労したこと、地元漁協、行政、マスコミなどとの交渉に苦労しただけではなく、本社の役員が金額を増やして交渉に加わってきたため難航したこと、完全に解決するには約1年かかったが、巨額の補償金を支払うことになったことなど、生々しく語っていただきました。 講師の発表に続いて、活発な質疑応答や意見交換がありました。無機や有機の水銀の化学変化など難しい質問ありましたが、どの質問に対しても、講師の藤野先生は丁寧かつ親切に答えておられました。
次回(2010年度前期第2回)は、2010年5月19日(水)の18時30分からです。技術士(金属部門)の犬丸晉氏による講座で、題目は「アルミ合金は省エネに貢献する」です。皆様ぜひご参加いただきますようお願い申し上げます。 |