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2010年7月21日(水)に開催された「2010年度前期第4回 なごや環境大学愛知県技術士会講座」の報告

 以下の通り、なごや環境大学の愛知県技術士会講座"「楽しく」「わかりやすく」「面白く」地球環境の将来を語り合う夕べ"の2010年度前期第4回目が開催されました。

 ・日時 : 2010年7月21日(水) 18:30〜20:00
 ・場所 : なごやボランティア・NPOセンター 12階集会室
 ・講師 : 濱井升平 (技術士(金属部門)、工学博士)
 ・題目 : 飛行機の材料のお話


 梅雨明け後の最も暑い時期(名古屋で35℃を記録)、かつ、夕方遅いのにもかかわらず熱心に聴講いただき、また多数の質問をいただき、ありがとうございました。(受講者数は16名(講師除く))

 ライト兄弟が初飛行して以来107年になります。当初、木材、針金、布製であったものが溶接管の採用、ジュラルミンの開発・採用、モノコック構造化と進み、1930年代のB247,DC-3型機により全金属性の現代輸送機の基が築かれました。戦争を契機とし技術的発達を見るのは残念ですが、第2次大戦後飛躍的な発達をし、チタン合金、複合材等が一次構造材として採用され、現在就航間近のB787やA350型機では複合材が約50%も採用されています。同時に環境への配慮として初期のエンジンに比べ燃費は1/2以下、騒音は聴覚的には1/6〜1/8に、NOXは約1/2程度に低減しています。



 次回(2010年度前期第5回)は、2010年8月18日(水)の18時30分からです。技術士(機械、総合技術監理部門)の小島晋氏による講演「電気製品の安心・安全」です。皆様ぜひご参加いただきますようお願い申し上げます。

   (文責 濱井升平)