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2010年12月15日(水)に開催された「2010年度後期第3回 なごや環境大学愛知県技術士会講座」の報告

 以下の通り、なごや環境大学の愛知県技術士会講座"「楽しく」「わかりやすく」「面白く」地球環境の将来を語り合う夕べ"の2010年度後期第3回目が開催されました。

 ・日時 : 2010年12月15日(水) 18:30〜20:00
 ・場所 : なごやボランティア・NPOセンター 12階集会室
 ・講師 : 田辺稔博 (技術士(機械部門)
 ・題目 : 航空機構造のお話 安全と環境問題はどうなってる?


 受講者数19名と、多くの方々においでいただきました。受講された皆様、ありがとうございました。この講座では、次の2点について説明を行いました。

1.航空機の安全
 航空機の安全では、旅客機の外板の板厚や構造の概要等を説明し、その強度の保証方法や過去の教訓等の説明を行いました。
 また、実際の航空機に破壊するまで荷重をかける「破壊試験」のビデオ映像も紹介しました。

2.航空機の環境問題
 航空機の環境問題では、「旅客機は1リットルの燃料でどれだけの距離を飛べるのか」というお話や、「構造重量が1kg増えるとどれだけ余分の燃料が必要か」等の燃費と重量の関係や、「1リットルの燃料を消費するとどのくらい二酸化炭素が増えるのか」等の二酸化炭素と燃料の関係を説明しました。
 また、新素材である複合材料の「利点は何か、弱点はないのか」等を、紙のサンプルを使用して説明をおこないました。
 その後、電気飛行機に対する現状等の説明や未来についてのお話を行いました。
 最後に「おまけ」として、航空機の組立を音楽に合わせて早送りで見せるビデオ映像を紹介しました。

 講座での理解を深めるため、模型やビデオ映像などを使用し、分かりやすく説明を行うことを心がけました。その結果、アンケートでは「教え方、伝え方」の項目で19名中17人の方に満足との回答をいただくことが出来ました。模型やサンプル作りに苦労したかいがありました。ありがとうございました。
 今回の反省点は、時間配分の悪さが挙げられます。講義の時間として60分、質疑応答で30分程度を予定していたのですが、講義が早く終わってしまい、質疑応答時間が余ってしまう状況になってしまいました。幸い、受講者皆様のおかげで質問をたくさんいただくことができ、なんとか時間を埋めることが出来ました。どうもありがとうございました。



 次回(2010年度後期第4回)は、2011年1月19日(水)の18時30分からです。技術士(衛生工学・総合技術監理部門)の谷恵介氏による講演「冷暖房の歴史と地球環境」です。皆様ぜひご参加いただきますようお願い申し上げます。

   (文責 田辺稔博)