2012年2月15日(水)に開催された「2011年度後期第5回 なごや環境大学愛知県技術士会講座」の報告 | ||
以下の通り、なごや環境大学の愛知県技術士会講座"「楽しく」「わかりやすく」「面白く」地球環境の将来を語り合う夕べ"の2011年度後期第5回目が開催されました。 ・日時 : 2012年2月15日(水) 18:30〜20:00 ・場所 : なごやボランティア・NPOセンター 12階集会室 ・講師 : 加藤信夫 (技術士(建設部門、総合技術監理部門)) ・題目 : マイカーから公共交通へ −公共交通優先策とデマンドバスを考える− 名古屋市は、東京都や大阪市と比較して公共交通の占める輸送割合が低く、自動車交通が中心の都市です。また、恵まれた道路を活用してガイドウエイバスや基幹バスなどの新しい公共交通優先策を実施し公共交通の輸送割合の向上をめざしています。 今回は、なごや新交通戦略、海外も含めての公共交通優先策、三重県玉城町のデマンドバスを紹介し、名古屋市内2地域と高蔵寺ニュータウンを例としてデマンドバスについて考えてみました。 資料の説明の後では、「バスが撤退する中で採算性は?」、「路面電車を早く廃止したのは間違いではなかったか」、「玉城町のデマンドバスは成功例か」、「優先信号機の効果は」、「一人乗りマイカーの規制」、「その地域にあった方法でのデマンドバスを考える」など、貴重な意見や質問がありました。 新しい交通システムの実施には、さらに都市計画との整合、住民ニーズの把握、需要予測、運行計画、採算性など多くの検討が必要となります。
これからも、毎月第3水曜日になごや環境大学愛知県技術士会の講座を続けます。次回(2011年後期第6回)は、2012年3月21日(水)の18時30分からです。技術士(衛生工学部門)の野々部顕治氏による講演「水をきれいにするために活躍する小さな生物たち」です。皆様ぜひご参加いただきますようお願い申し上げます。 (文責 加藤信夫) |