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2012年6月20日(水)に開催された「2012年度前期第3回 なごや環境大学愛知県技術士会講座」の報告

 以下の通り、なごや環境大学の愛知県技術士会講座"「楽しく」「わかりやすく」「面白く」地球環境の将来を語り合う夕べ"の2012年度前期第3回目が開催されました。

 ・日時 : 2012年6月20日(水) 18:30〜20:00
 ・場所 : 花車ビル北館6階 会議室
 ・講師 : 櫻井止水城 (技術士(応用理学部門))
 ・題目 : 『災害は最大の環境破壊』 効果的なBCMSを導入しよう


●受講者
 14名 (アンケート回答数)

●内容
 東日本大震災後、復興期に入り多くの事実が明らかになりました。明らかになった事実を参考に予防のポイントをあぶり出します。また、企業、行政対象に災害後事業を継続するしくみ“BCMS(BCP)”を参考に個人、家族、コミュニティのしくみを考えてみました。

 1.BCMSとは“組織が緊急時に想定外な事態を克服して、限られた経営資源で生き抜くために予め作られた計画”を継続的に改善するしくみです。
 2.個人、(中小)企業、行政、NPOなどに適用可能な予防対策を考えるにあたって、私たちは最低限命を守るだけでいいのか? 出席の皆さんと一緒に考えてみました。
 3.災害から私たちは何を守りたいのか? 災害発生から時間が経過するにつれて、被災者のニーズ・組織のニーズは変化してきました。緊急期 、応急期 、再建復興期に分けて私達にとって大切なこと 、私達が確保しておきたいことを明らかにしました。
 4.では、減災のため私達はいま、なにをしておけばいいのかを纏めました。(1)危機管理は 即断即決で立ち向かえ、(2)刻々と 移り変わる状況には臨機応変にしなやかに (3)高を括るな 予めじっくり対策を練って「想定外」をなくせ  日ごろから訓練を

●まとめ、感想
 「楽しく」「わかりやすく」「面白く」話ができたかどうか? 「わかりにくい」用語には心掛けてお話しさせていただきました。受講者の皆さまのアンケートの内容を踏まえて自己評価し、次の機会に生かしたいと考えています。今回、こうした発表の機会を与えていただき、本当にありがとうございました。現在の生活、事業を継続し発展させるために、リスク予防は平時に実践するすることが必要と考えます。あらゆる発表の機会を捉えて訴えたいと思います。

講座風景


 これからも、毎月第3水曜日になごや環境大学愛知県技術士会の講座を続けます。次回(2012年度前期第4回)は2012年7月18日(水)の18時30分から、花車ビル北館6階会議室での開催です。技術士(建設部門)の杉浦裕之先生による講演「みちのはなし3」“みち普請のソフトサイエンス”です。皆様ぜひご参加いただきますようお願い申し上げます。

   (文責 櫻井止水城)