2012年8月22日(水)に開催された「2012年度前期第5回 なごや環境大学愛知県技術士会講座」の報告 | |
下記の要領で、なごや環境大学の愛知県技術士会講座"「楽しく」「わかりやすく」「面白く」地球環境の将来を語り合う夕べ"の2012年度前期第5回目が開催されました。 ・日時 : 2012年8月22日(水) 18:30〜20:00 ・場所 : 花車ビル北館6階 会議室 ・講師 : 澤栗裕二 (技術士(電気電子部門)) ・題目 : 雷はヘソをめがけてやってくる 雷害診断と対策はサラリーマン時代の名残りです。送信アンテナの避雷対策の体験から、雷多発地区のラジオ放送所の雷害対策が功を奏したことを起点として、私の技術士業務に加え、全国20数件うち8件はフォロー確実で、延べ100年の無事故実績になりました。2011年の「地震到来予知システムの実用化に向けて」に次いで、2012年は久しぶりの「雷」を講座にしましたが、仕事の雷害対策は小むづかしいので、むしろ人命にかかわることを重点にしました。配布資料も「雷から身を守るには」をポイントに置きました。避雷針、避雷線(GW)、囲い(ファラデーケイジ)の順に避雷効果が大きいと説明しました。避雷針があっても漂遊導体があると雷が誘発されます。その実例をいくつか図示しました。しかし、どの程度ご理解いただけたか疑問ではあります。落雷になる絵を示し、人命を守るために自動車、電車、建物に避難すべきで、雨でぬれた樹木の下や、接地していないブリキ屋根、こうもり傘、金属製装身具は危ないと説明しました。最後に大きなヘソである航空機への落雷動画を紹介して、感動いただきました。 私は雷科学の専門家ではありませんが、雷雲4つのパターンについての図をもう少し分かりやすく修正すべきでした。電光と雷鳴を伴う現象の雷は雲の中では、上昇する水蒸気の凝結に従って正負の電離と蓄積が生じの簡潔文に変更します。中谷宇吉郎氏の本から避雷((rode)ではなく導雷針(conductor)にすると、普及に問題を生じるとの補足を名古屋大学名誉教授の樋口敬二先生(中谷宇吉郎氏の教え子))から得ました。関連して、森林の避雷などに有効なフランスのプレペクトロンの紹介を行いました。 アンケートから、高いところへ落ちる雷は何回くらい? 最近の雷事故は? について具体的な報告が欲しかったようです。 今回、日本技術士会のめずらしい出席者、鈴木さん、掘豊さん、水野公元さん、竹本さん((祖父さんがハム)がみえました。 講演中、にわかに風雨が生じたようですが、帰りはどうということはありませんでした。
これからも、毎月第3水曜日になごや環境大学愛知県技術士会の講座を続けます。次回(2012年度前期第6回)は2012年9月19日(水)の18時30分から、花車ビル北館6階会議室での開催です。技術士(経営工学部門)の長谷川欽一先生による講演「天災と気候変動及び環境との関係」です。ご参加いただきますようお願い申し上げます。 (文責 澤栗裕二) |