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2012年11月21日(水)に開催された「2012年度後期第2回 なごや環境大学愛知県技術士会講座」の報告

 下記の要領で、なごや環境大学の愛知県技術士会講座"「楽しく」「わかりやすく」「面白く」地球環境の将来を語り合う夕べ"の2012年度前期後期第2回目が開催されました。

 ・日時 : 2012年11月21日(水) 18:30〜20:00
 ・場所 : 花車ビル北館6階 会議室
 ・講師 : 犬丸晋 (技術士(金属部門))
 ・題目 : 「鋳物は省エネ造形法」


 15名の方に参加していただきました。ありがとうございました。

 我々の身の回りを見ますと、電化製品、自動車、鉄道、船舶などに多くの鋳物の部品が使われています。部品の中でも金属部品が多く、その中でも鉄鋳物、アルミ鋳物が非常に多く使われています。鋳物は紀元前4000年の昔からヒッタイトからと言われています。我が国では、弥生時代には銅鐸の鋳造品が発見されています。奈良の大仏など多くの鋳造品があります。’鋳物が何故金属部品の製造に適するか?’についてわかりやすく解説させていただきました。

 すなわち、鋳物は鍛造品、切削加工品、粉末冶金当の製法に比較して、以下の特徴があります。
  1)工程が短い
  2)鋳物は不純物(合金元素として役立つ)を多く許容でき、溶解温度を低くすることができる
  3)必要な形状に近い製品を鋳造できる

 まだ、多くの技術的問題点が残っており、今後、より多くの開発研究が必要です。しかし、今までは3K職場(きたない、きつい、きけん)のため、特に若者に嫌われる傾向です。多くの方に鋳物の魅力を知っていただく機会になればと思いました。



 次回(2012年度後期第3回)は2012年12月19日(水)の18時30分から、花車ビル北館6階会議室での開催です。技術士(応用理学部門)の櫻井止水城先生による講演「リスクについて考える」です。ご参加いただきますようお願い申し上げます。

   (文責 犬丸 晋)